簡便な風向風速計の使い方について

気象観測のうち、風向と風速を測定することができるのが風向風速計です。このふたつの気象要素については、この装置をひとつ用いることで、通常はいっぺんに観測することが可能です。気象要素のうち、風向と風速については気温や湿度と並んでよく観測されるものです。したがってその装置については、気象観測をするのであれば、装置の測定原理や使い方も含めてよく理解しておくとよいです。
この装置を正しく用いますと、その位置での風向と風速についてかなり精度よくデータを記録することができます。そのためには装置によって使用方法に特徴がありますから、使用説明書とともにこの文章で基本的なポイントを押さえておくとよいです。
なお、報道などでよく接する機会のある気象庁などが発表する風向と風速の観測値は、地上ではなく10mの位置で定点観測したものです。それに対して一般の方が気象観測する際にはこうした高い位置での測定は難しいでしょう。したがって通常は地上のしかるべき場所において測定します。

簡便な風向風速計による観測法について

風向風速計の簡便な観測方法を具体的に説明します。まずは地上から1mほどの高さでの観測法を説明します。もしより高い位置での風速や風向を知りたい場合には、屋根の上や建物の開けた屋上などに設置して観測してもよいでしょう。その際にはその地上からの高さを必ず記録しておきます。
それからこうした計器の最も簡略されたものでは、矢羽とプロペラがついたものがよく用いられます。この装置は最も取り扱いやすく継続した観測でも頑丈で長持ちします。さらに吹流しとともに風力板(あるいは風車)を使うことでも大まかな風向と風力を知ることはできるでしょう。これらの装置を別の風向風力計と比較しておいて、風力板で済ますようなおおざっぱな観測でよければ、風力階級表で風速(m/秒)に換算して記録する場合もあります。

風向風力計による簡便な観測とは

さて風向は、装置についているの矢羽の向きからわかります。矢の先が向いている方向が風上にあたります。こうして風の吹いてくる方向、すなわち風向になります。この矢羽の向きを5~10分間見つめておき、もっともよく向いている方角を風向とします。方角は、方位磁針と照らし合わせて、16方位を示す表示と比較しながら求めます。
風速については、通常はプロペラや風車を自然の風により回る速さを観測することから知ることができます。何回転したか多くの装置は目盛りや数字として風速をそのまま読み取ることができるものもあります。こうした装置による観測が容易で、こちらも5~10分間で観測してその平均を求めます。プロペラの場合には回転した距離(m)を秒数で割ると風速としてもとめられます。自然の風は強弱がありますから、必ず平均の風速(秒速)として観測値とします。