生活に欠かせない情報を提供する風向風速計

気象情報には天候の他にも様々な要素があります。風向風速計は風向計と風速計の2つの機能を持ち、それぞれの数値を同時に測定することができます。風は、時として甚大な被害を及ぼすために、測定をし大気の状態の確認することが重要になります。
広く知られているものとしては気象庁による設置があり、台風や低気圧などに伴う強風や突風などに関する情報を発信します。また、災害の軽減や船舶や航空機の安全運航、大気汚染の影響、花粉の飛散状況など、情報を発信することで被害防止の予報としても活用されています。機器は一般企業等が設置するケースも多く、生活の中の様々なところで活用されていますが、利用する場合には基礎知識として種類や仕組みの概要は把握しておく必要があり、特に設置条件は大切な内容になります。

知っておきたい機器の種類と仕組みについて

機器は、製品としては数多く販売されているものの、機能的には、大きく、風杯型、風車型、超音波型の3つがあります。
風杯型は、鉛直に支えた回転軸の周りに、半球型または円錐形のカップを3方向あるいは4方向に配置しており、風が風杯に当たると回転することで風速を計測することができます。風車型は流線形の胴体の先端に小直径のプロペラ、後部に風見安定用の垂直尾翼がついており、常に風上を向いているプロペラの回転数から風速、胴体の向きから風向が測定できる機能を持ち、現在、主流の測定機器となっています。
超音波型は、音波が空中を伝わる時に風速によって変化をする現象を利用しており、向かい合わせに設けた発信部と受信部との間で超音波が伝わる時間を測定することで、風向・風速を測定することができます。超音波型は特徴の1つとして耐久性に優れている点があり、へき地に設置が行われるなど、世界中の様々な場所で活用されています。

設置する場所が重要になる風向風速計

機器は設置場所が大切になります。地上の測定では、平らな開けた場所に独立した塔や支柱を建てること、地上10mの高さに設置するなどの基準がありますが、なかなか条件に合わせることは難しく、ここでは注意点を考慮した設置を行う必要があります。
まず、高い樹木や建物の影響が無い場所を選ぶ必要があり、間隔としては、該当する樹木や建物の高さの10倍以上の距離を置く必要があります。開けた場所が確保できない場合には測風塔や建物の屋上に設置をすることになりますが、注意点としては設置個所より、さらに2m以上の高い位置に機器を設けることがあり、風の乱れができるだけ影響をしないようにする必要があります。目安としては近くの建物の高さの1.3~1.5倍以上、屋上への設置では風の乱れが少ない中央付近へ設置となります。
機器の設置では寒冷地への考慮も必要になります。寒冷地では回転軸が着雪や着氷で凍結しないようにする必要があり、赤外線ランプ等で熱するなどの対策を行うことになります。